ナオ編

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【どうして?】答えられない沈黙の中で起きていること〈ナオ編 第3話〉

ナオ編・第3話 どうして? 校庭は、ざわざわしていた。 白い線と、たくさんの声。 試合の終盤だった。 ナオは、後ろの方にいた。 守る位置だった。 味方が、前に出ていた。 いい形だと思った。 ナオは、一瞬だけ、考えた。 次は、どこに動くか。 ...
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【ちゃんとしなさい】“ちゃんと”の基準が見えないまま動けなくなる理由〈ナオ編 第2話〉

ナオ編・第2話 ちゃんとしなさい 教室は、ざわざわしていた。 朝の音が、まだ残っている。 ナオは、席に座っていた。 ノートを、机の上に出している。 宿題のページも、ひらいてあった。 順番が来て、前に出た。 ノートを、先生の机の上に置いた。 ...
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【早くしなさい】急かされるほど止まってしまう心の内側〈ナオ編 第1話〉

ナオ編・第1話 早くしなさい 玄関は、少しせまかった。 朝のにおいがしていた。 姉は、もう靴をはいていた。 かかとを入れて、ドアに手をかける。 「行ってきます」 言い終わる前に、外へ出ていった。 ドアは、閉まらなかった。 冷たい空気が、玄関...